見落しがちなバリアフリー対策のリフォームのポイント
車椅子の使用が必要など、通常の住居の設計では室内外の移動に際し、当事者や付き添う方に大きな負担が避けられぬ場合、バリアフリー対策のリフォームの検討が必要となります。
ここでは以下、つい見過しがちな要着目点などを中心に、踏まえておくべき基礎知識をご紹介します。
中長期的なライフスタイルを見据えた計画を
住居へのバリアフリー対応の必要性が、現実味を帯びてきた際の注意点として、その時点「だけ」に対応するのではなく、中長期的に家族のライフスタイルがどう変化するのかを、冷静に見据えた計画が重要です。
一般的なイメージとしては「段差をなくす」「手摺りをつける」「車椅子が通れるように動線を広げる」などがあげられますが、限られたスペースの範囲内で、これらを実践するとなれば、従来の生活スペースの相応のカットが求められます。
バリアフリー化最優先に特化し過ぎた工事の結果、家族全員の日常生活が窮屈になってしまっては本末転倒ですし、将来的に複数回、同様のリフォームを重ねるとなれば、費用面の負担が膨らんでしまいます。
こうした無用なデメリットを回避する意味でも、まずはバリアフリーのリフォームで実績を誇る、専門業者への相談をおすすめします。
数多くの経験を通じ、家族間だけでは見過ごしてしまうポイントの指摘や、逆に不要な工事である理由などの確認を通じ、ベストなリフォームプランを見据えましょう。
まずはその時点で必要最低限の作業内容を見極め、そこから予算と中長期的なライフプランを重ね合わせる準備が、後悔しないバリアフリー対策のリフォームの第一段階です。
間取りの変更という選択肢
自力歩行が困難となった当事者にとっては、健常な人にとっては難なく移動可能な環境に、大きな不具合を覚えるケースが数え切れません。
単純にあらゆる場所に手摺りが設置されているだけが、安全確保に効果的な対応ではありません。
むしろ壁から数十センチ突出した、堅い材質の手摺りの存在が、ケガなどのリスクにつながる可能性も否めません。
もちろん予算面や、家族全員のライフスタイルとの兼ね合いの見極めが不可欠ですが、たとえば室内の間取りそのものを変更することで、バリアフリー効果を得る方法も一案です。
自力移動が困難な方にとって、ジグザグに進む、方向転換を重ねる移動は、大きな負担と不安が避けられません。
室内の動線を直線化すべく、家具や部屋の仕切りを変更することで、心身の無用な緊張感と負担の軽減効果が期待できます。
室内の見通しが良くなれば、他の家族も無理なく、サポートが必要な家族を見守りやすくなります。
当然設計上の事情、あるいは予算面や将来を考えた際、そこまで徹底したリフォームが難しいケースも想定されますが、屋内をより広く活用しながらの安全確保方法として、ご紹介しておきます。
こうした工事に関しても、専門業者の担当者に遠慮なく相談してください。
キチンと回答からプラスアルファの提案を届けてくれる業者であれば、信頼に値すると判断して大丈夫でしょう。
バリアフリーリフォームは専門業者への相談から
バリアフリー対策としてのリフォームは、単純にスロープや手摺りの設置だけが、工事の内容ではありません。
屋内の間取りを見直し、介助が必要な家族が安心して自力で移動可能な環境を整える方法など、住居の構造や家族のライフスタイルを、総合的に考慮した計画の立案が重要です。
とりあえず一括見積依頼してみよう
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