断熱リフォームのメリット
分散リフォームができる
住宅のリフォームというと大がかりで費用もかかると思われがちです。しかしリフォームする箇所を絞り込むことによって、より安く、より快適な暮らし方をすることができます。例えば初めは水回りだけをリフォームして、数年後にリビングをリフォームするというように分けて工事をすると費用も分散できます。
このような考え方でリフォームする場合、最もおすすめなのが断熱リフォームです。大がかりなリフォームに比べて費用も安く、快適な暮らしを手に入れることができます。
居心地の良い空間になる
リフォームの目的は現在よりも暮らしやすくすることです。断熱リフォームをすると確実に暮らしやすくなります。特に家で過ごすことが多い高齢者にとって、断熱リフォームをするとしないでは居心地が違います。建てて10年が経過した住宅の断熱と最新の断熱を比較すると、効果の差は歴然としています。
暮らしやすさの基本は、夏は涼しく冬は暖かいことです。最新の断熱工事をすれば外の暑さが家の中に伝わりにくくなり、家の中の冷気が逃げにくくなります。冬は反対に外の寒気が伝わりにくく、中の暖気が逃げにくくなります。今のエアコンは性能がすぐれているので室温を自動で調節してくれますが、断熱リフォームをすればより効果的で、居心地の良い空間になります。
健康的な暮らしができる
古い住宅は断熱工事がしてなかったり、してあっても性能が低い場合があります。特に高齢者がお住まいの場合、外気と室内の温度差によってヒートショックを起こしやすくなります。寒い冬に多いのがヒートショックによる心疾患や脳血管疾患です。暖かいリビングから寒いトイレへ移動した時に、血管の収縮によって血圧や脈拍が急激に変動するのです。
また最近の夏は猛暑が続きますが、高齢者は体温調節機能が低下して熱中症にかかりやすくなります。
このようなヒートショックや熱中症を避けるためには、住宅全体の断熱性を高くして部屋やトイレや廊下などの室温を一定に保つ必要があります。それを可能にするのが断熱リフォームです。冷暖房の温度調節もしやすくなり、一年中健康的に暮らすことができます。
光熱費を節約できる
夏は室温を下げるためにエアコンを使い、冬は暖かくするためにエアコンや石油ストーブを使います。そのため夏と冬の時期の光熱費はかなりの負担になります。特に古い住宅の場合は断熱効果がない場合がほとんどなので、光熱費の負担は家計を圧迫します。このような場合も断熱リフォームをすることによって光熱費を抑えることができます。
断熱リフォームをすると屋内の気密性が高くなり、暖気や冷気を逃がさずに室温を一定に保つことができるのです。つまり断熱効果を上げることによって、快適性と省エネ性の2つを手にすることができるわけです。長い目で見た場合、断熱リフォームはとても経済的です。
断熱リフォームのやり方
選べる3つのリフォーム
断熱リフォームには状況によっていくつかの方法があります。1つ目は家全体をリフォームするやり方、2つ目は生活空間だけをリフォームするやり方、3つ目は住んだままリフォームするやり方です。各家庭の状況に合わせて、これら3つの断熱リフォームから選ぶことができます。
家全体を断熱リフォーム
ヒートショックをなくすには最も効果的なリフォームです。ただし費用は新築住宅と同じぐらいかかりますが、基礎や柱などの構造以外はすべて取り払って断熱工事を行います。家全体に断熱効果が及ぶので一年中快適に暮らすことができます。
この工事がおすすめなのは中古住宅を購入した場合です。安く購入した中古住宅に家全体の断熱リフォームをすると、新築に負けない快適さを手にすることができます。
生活空間だけを断熱リフォーム
ベストな断熱は家全体ですが、費用を抑えたい人には生活空間だけをリフォームする方法がおすすめです。生活空間というのはリビング、キッチン、トイレ、洗面所などですが、これらを1つのゾーンとして断熱するのです。生活空間は日常的によく使用するエリアなので、ここだけでも断熱リフォームをすると快適に暮らすことができます。
例えば子供が巣立った後は2階の子供部屋を使わなくなります。そのような場合は1階だけを断熱リフォームするなどの方法があります。
住んだままの断熱リフォーム
家全体などの大がかりなリフォームになると、仮住まいを探さなくてはなりません。その分の費用もかかります。そのような時は住んだまま断熱リフォームをすることができます。このような工事は主に屋外側から行います。外断熱外装材などで外壁の断熱効果を高めるのです。そのため室内で生活をしながらリフォームができます。
工事費を抑えることができ、廃棄物もあまり出ないので手軽に断熱リフォームしたい人にはおすすめです。
とりあえず一括見積依頼してみよう