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リフォームの際エレベーターを取り付けると費用はどのぐらい?

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2018.06.21

エレベーターの必要性を考える

今後の介護に欠かせないエレベーター

ご自宅のリフォームを考える際、ご家族に足腰の悪い高齢者や介護を必要とする方がいらっしゃる場合、エレベーターの設置をおすすめします。もちろん、エレベーター無しでも生活が出来ると言えば出来ます。

しかし介護者の体を支えながらの階段の上り下りや長い廊下の歩行は、介護をするご自身の負担がおのずと大きくなります。自宅介護に休みはありません。24時間、何かあった時には寄り添わなければならない負担の大きい仕事です。

そして介護する側も経年とともに体が衰え、今まで出来ていた力仕事が出来なくなるのも出来なくなってしまいます。現在50歳でも10年後は60歳、還暦です。体力の衰えは誰にでも訪れます。体が衰えてからの介護は、かなりの重労働です。もしかしたら相手を介護しきれない場面も出てくるかもしれません。そんなとき、負担を少しでも削減出来るのがエレベーターの存在です。

エレベーターの設置には正直お金がかかります

大きな出費となりますが、毎日の介護が断然楽になるのも事実です。現在、内装リフォームにはバリアフリーというものがあります。これは床の段差を傾斜に変え、出来る限りフラットな設計に作り変える工事のこと。これにより屋内における車椅子での移動が可能となります。

通常バリアフリーは平面移動で捉えるものですがエレベーターを設置することにより縦(上下)のバリアフリーも完成します。従ってエレベーターがあれば車椅子の方でも家中を自由に行き来することが出来るのです。

エレベーター設置の注意点

エレベーターはすべてのご自宅に設置できるわけではありません。リフォーム工事でエレベーターを設置する前場合、には建物の「検査済証」が必要となります。この検査済証はエレベーターを設置できる建物の強度を証明する書類となります。

クリア出来る条件としては

  • 建築年が1981(昭和56)年6月以降であり、新耐震基準が適用された家屋であること
  • 防災面の現行法令との相互性
  • 階層を増しのように、大規模な増築・改築行われていないこと

これらのポイントがクリアできていれば検査済証を受け取ることができますが、クリアできない場合は所轄行政庁との事前協議が必要となります。この場合、規定の構造補強を計画して申請すればほとんどの場合問題なく許可がおります。検査済証が無いままエレベーターを取り付けるのは建築方違反(違法エレベーター)となりますので十分注意が必要です。

エレベーター設置にかかる費用

本体価格と取り付け費用及び申請費用

エレベーターの取り付けは大きく分けて

  • 本体価格
  • 取り付け費用
  • 申請費用

の3つに分けられます。

本体価格

メーカーにより本体価格は若干開きがありますが、

2人乗り150kgで200~300万円

3人乗り200kgで350~350万円

これが相場となります。決して安い価格ではありませんね。

取り付け費用

取り付け費用は、リフォームする家の状態によります。既存の家の一部を打ち抜いてエレベーターを設置できる場合、またエレベーター塔を別途建てる必要がある場合があります。前者は既存の家屋にそのまま取り付けるので取り付け料は50~80万円程度。しかし建物外にエレベーター塔を別に設置する場合には別途かなりの費用がかかると考えるべきです。

申請費用

申請費用は上記で紹介した所轄行政庁への届け出、の申請代行費用となります。こちらの相場は10~20万円程度。こちらを支払えば取り付け業者が諸々の手続きを全て代行して行ってくれます。

相場は260~450万円

上記の価格を計算すると、エレベーターの設置にかかるトータル費用は260~450万円。平均値は355万円となります。

またこの他にも目に見えないランニングコスト

  • 電気代(月々500円程度)
  • 点検費(年間5~10万円程度)

これらがかかります。

また、これは直接的ではありませんがエレベーターを設置すると建物自体の評価が上がり、固定資産税が年間約2万円増額します。こちらも毎年かかる費用ですので、頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

まとめ

エレベーターの設置価格は数字だけに着目すると高額ですが、老後の生活や介護での活用を考えると決して高い金額では無いと考えられています。自身やご家族のこれからの生活を考慮したときに必ず役に立つものです。大掛かりなリフォームをされる際には、エレベーターの設置を検討されることをおすすめします。

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