プレハブ住宅のリフォームで注意すること
増築が難しい
プレハブ住宅というのは工場で主な部材の生産、加工、組み立てを行う住宅のことです。部材の規格が決まっているのでリフォームには向いていないといわれ、増築や間取りの変更などはかなり制限されます。特に壁で耐震性を強化しているのがプレハブ住宅の特徴なので、壁を取り外したり壊したりする増築は危険です。また建物の強度を保つために開口部が少なくなっているため、間取りを大きくするリフォームも難しいです。
プレハブ住宅をリフォームする場合は実績が多い工務店やリフォーム会社を探す必要があります。そのような会社では、壁を取り除かずに増床して延べ床面積を増やし、部屋を広くします。
断熱材のリフォーム
プレハブ住宅の中でも軽量鉄骨造りの場合は、構造材として使用している軽量鉄骨が熱の伝導率が高いという特徴があります。そのため外気温の影響を受けやすく、断熱材が劣化しやすいのです。断熱効果を上げるためには断熱材のリフォームが必要となりますが、メーカーによって仕様が違うので一般の工務店やリフォーム会社では難しいといわれています。
どうしても断熱材のリフォームをする場合は、プレハブ住宅の実績が多い施工業者に依頼することになります。また軽量鉄骨は湿気や水に弱いのでサビができやすく、その点もリフォームの注意点になります。
外壁塗装のリフォーム
プレハブ住宅の外壁をリフォームする時は、どのような外壁材なのかを確かめる必要があります。というのも、外壁材によって適合する塗料が決まってくるからです。例えばプレハブ住宅で多いのがサイディングと呼ばれる外壁材ですが、その中にも種類があって、窯業系・金属系・木質系・樹脂系などがあります。このようなサイディングにはシリコン系やウレタン系の塗料が適しています。
古いプレハブ住宅ではモルタルの外壁が多いですが、この場合はウレタン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂などの塗料を使います。
その他にもALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートやRCという鉄筋コンクリートなどの外壁があり、それぞれに適合する塗料があるのです。
プレハブ住宅のリフォーム費用
外壁塗装の費用
プレハブ住宅の外壁塗装工事は塗料の種類によって値段が違ってきます。延床面積が26坪から30坪の場合で見てみると、3回塗りでアクリル塗料は約40万円です。同じ条件でウレタン塗料ですと約50万円、シリコン塗料では約55万円、フッ素塗料は約65万円、遮断熱エコ塗料は約70万円が相場です。塗装の場合は仮設足場を組んだり、高圧洗浄機による壁の洗浄が必要だったりしますが、その料金も含まれています。
外壁塗装のリフォームを行う場合は一緒に屋根のリフォームも行った方が安上がりです。というのも、足場を組むのが1回で済むからです。別々にリフォームすると足場をその都度作ることになるので費用もかかります。
リビングのリフォーム費用
約12畳のリビング・ダイニングをリフォームする場合、壁や天井のクロス張りと床のフローリング重ね張りが主な工事になりますが、相場は約60万円です。プレハブ住宅は壁の取り壊しができないので、内装工事がメインになります。
また床暖房工事はガス温水式で約8畳分が100万円ほどかかります。その中には給湯器の設置も含まれますが、ガスや電気や給排水工事は含まれません。リビングの内装リフォームと床暖房工事を一緒にリフォームすると200万円ほどかかります。
和室を洋室に変えるリフォーム費用
6畳の和室を洋室にリフォームする場合もプレハブ住宅は壁をそのままにするので、床をフローリング、天井をクロス張り、押し入れをクローゼットに変更します。出入口の建具は片開き戸襖を片開きインテリアドアに変更し、クローゼットの扉は専用の折り戸にします。これだけのリフォームで約50万円から60万円です。照明器具の交換費用などは含まれていません。
ちなみにバスルームを1坪タイプのユニットバスにリフォームすると、約90万円の費用がかかります。給湯配管接続や換気扇の設置費用も含みますが、ガス給湯器の配管工事は含みません。
とりあえず一括見積依頼してみよう