リノベーションって何?
リフォームとリノベーションの違い
以前まで自宅の修繕に関しては「リフォーム」という呼び名でしたが近年では「リノベーション」という言葉がよく使われるようになってきました。
リフォームとリノベーションの違いは無い?
厳密に言うとリフォームとリノベーションのはっきりとした定義の違いはありません。リフォーム、リノベーション共に家屋の改装工事のことを指します。しかし「リフォーム」に関しては大きな改装工事はもちろん、壁紙の一部を取り替えたり、キッチンを直したり等、小規模の修繕に対しても「リフォーム」と呼ばれる傾向にあります。
これに対し「リノベーション」に関しては1フロア全体の改装など、大々的な改装を指す傾向があるようです。
「リノベーション」はスタイリッシュなイメージ
またリノベーションは古い建物の良さを活かしつつ新しく手を加える修繕方法が多いようです。建築法などではっきりとした決まりはまだありませんが「古い建物に新たな価値観を見いだす」これがリノベーションに隠された定義のようです。現在スタリッシュなリノベーションが流行っており、SNSなどでもDIYでリノベーションしたような写真が多数挙げられています。
こちらでは若者に大人気のリノベーションについて、メリットを紹介していきます。
リノベーションのメリット
建て替えより安上がり
リノベーション最大のメリットは建て替えに比べ30~50%程度費用を節約できること。建て替えなら2000万円かかるところ1000~1400万円でリノベーション出来るのであれば検討する価値はあるはずです。なるべくお金をかけず改装したいと思っている方にはリノベーションがぴったり。費用もリフォームローンなどを利用できますので、金利が下がっている今なら利息を抑えてお得な支払いができるはずですよ。
自分好みの設計を行える
現在住んでいる家の空間を活かし、壁を打ち抜いたり、ドアや窓の位置を変えたりと自分の好みの設計できる点です。
住み慣れた家屋であれば
「この位置に窓があったら良かった」
「ドアがここにあると邪魔だ」
などという不満が必ずあるはずです。こういった不満もリノベーションすれば簡単に解消できます。フロア中の壁を全て打ち抜いて1部屋にするなど、大胆な設計も出来ますので古い家に新たな価値観を見出せます。
固定資産税はそのまま
リノベーションの嬉しい点は固定資産税が変わらないこと。新築に建て替えてしまうと年間20~30万円の固定資産税を支払わなければなりません。しかし、リノベーションの場合母体となる家屋は古い家のままですので固定資産税が上がることはありません。
※ただしこれは2階だった建物を3階に増築したり、壁や柱、梁、床、屋根、階段など主要構造部に手を加えなかった場合の話。これらを行ってしまうと建物の価値観が上がり固定資産税が上がってしまうので注意が必要です。
手放す際の買い手が増える
築年数30年以上の家屋は建物としての価値がほとんど無い状態です。対してリノベーションは清潔でスタイリッシュな内装なので買い手が見つかりやすくなります。また賃貸物件として運用することも出来ます。
気になるリノベーション費用について
500~1000万円のリノベーションでできること
上記したとおり、リノベーションの相場は施工範囲によって大きな金額差が生じます。よって価格帯によって可能な施工内容を紹介していきます。500~1000万円の価格ではキッチンや居間、その他一部分の部屋の壁を取り払いフロアに大きな部屋を作り出す施工となります。
この施工内容には
- 壁の取り壊し
- 壁紙の張り替え
- 壁材、床材の交換
などが該当します。
これに新たな窓を取り付けたり、ドアを取り付けたり、材質などに拘ったりするとプラスα金額が増加することになります。また金額は部屋数や部屋面積にも比例します。
800~1000万円のリノベーションでできること
こちらはキッチンの配置変えや一部分の増築など比較的大掛かりな施工が含まれる場合のリノベーション相場となります。キッチンの配置変えには上下水道の配管工事や電気系統の配線工事が含まれます。このようなインフラ部分の施工が含まれる工事には専門の業者や役所への届け出も必要となる場合がありますので、その分費用も掛かってしまいます。
1000万円以上のリノベーションでできること
費用1千万円以上かかるリノベーションは上記で紹介した施工に加え、壁の中の断熱材の入れ替え、そして耐震補強工事などの施工も含むことが出来ます。また壁材や床材などをアレルゲンの少ない天然素材にして人体に影響の少ない仕様にすることが出来ますし、防音構造にすることも。
それに浴室や洗面台、トイレなどの改装も可能とします。仕上がりのデザイン性、設計に関してもより好みのものを選択できるので満足度の高いリノベーションを行うことが出来ます。
リノベーションの注意点
リノベーションは建て替えよりも費用を抑え、自分好みの家屋に仕上げることが出来ます。しかし、リノベーションはメリットばかりではありません。
- 施工期間が長い
- 建築物により出来る施工が限られる
- 屋根や階段、床面積を増やすと固定資産税が上がるリスクがある
このようなデメリットもあります。従って急ぎの引越しに迫られている方や、理想としているデザインや設計がはっきりしている方は、業社の方に理想とする設計やデザインが可能かどうか、そして施工期間等を確認する必要があります。
必ず複数業者から見積りをとると
リノベーションにはある程度まとまった費用がかかるということが分かりました。しかし費用に関しては請け負う業者によって多少の開きがあります。リノベーションを行なう際には必ず数社(出来れば3社以上)から見積もりを取ることが大切です。同じ施工内容でも、その施工分野を得意としている業者は他業者より提示金額を下げることが出来ます。お得なリノベーションを目指すには、業者選びが肝心ということです。
とりあえず一括見積依頼してみよう
このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪
みんなに役立つ情報をお届けします。